2023年10月18日(水)コラム
本を読む楽しさを私たちは知っています。しかし、私たちは本を消耗品と扱っ ていないでしょうか。本は、専門的な内容であればあるほど、著者が膨大な労力と時間を費やして作製するものです。著者以外にも出版社や本屋の多数の方が携わっ て世界に登場します。
本の価格は数百円から数千円が一般的で、1回の食事代よりも低額です。
本はおそらく値段が諸物価との比較で、最も低価格の商品ですが、著者が精根傾けた著作か詰まっている宝物です。この宝物を私たちが手に入れるためには、自ら本を読むことが必要です。
著者は1冊の本でまとまった思想を著しているので、著者の思想を把握するためには最初から最後まで通読が大事です。
本を読む時に黙読するのが一般的で、私も最近までもっぱら黙読でした。
しかし、著者は著作で著した思想を聴衆に自ら講演することを念頭に著述します。本を読むときは、著者に代わって自ら本を読み聞かせるように 音読することが有益です。
音読は、著作内容を読み飛ばす事なく正確に理解し、思考の明確化や理論化に有益で、脳の活性化を促すようです。
従業員の能力向上の前に経営者が有益な本を音読し通読することが自身の能力向上に役立つはずです。例えば資格取得の予備校等の発行するテキストを音読するのが思考の明確化や理論化に有益でしょう。平易に 著述されていれば、能力向上に役立つはずです。
経営者自身の能力向上が従業員の能力向上を促すでしょう。
投稿者:香高 茂 会員